AMD Geode processorが萌え萌えな10の理由

あ、ここでいう「Geode」はGeode GXとかGeode LXとかをいうのであって、Geode NXは考えない方向で。
アレは中身Athlonだしねー

TDP

CPU単体のTDPは0.9W(LX700。ただし実際場合によっては2.5W位食うらしい)
専用チップセットと組み合わせて、Intel AtomのCPU単体電力でシステムボード一式が動く低消費電力。

低発熱

Intel Atomに小型ファン、VIA Edenに放熱フィンが必要なのに対し、Geodeは放熱機構すら必要がない
(システムボードからの放熱で十分対応できるらしい)

基本設計は1995年

マイクロアーキテクチャのルーツはCirixのCx5x86
その発売年は1995年で、基本的アーキテクチャはここから大して変わっていないらしい。

あの頃はすごかった

ご先祖様のCx5x86発売当時、速い凄いとちやほやされた。
当時、ね。

未だに中身が5x86

おそらく現役x86シリーズCPUでは(おそらく)唯一の命令セットアーキテクチャが第五世代(5x86)。
ちなみに、代表的な5x86は無印のPentium
いや、マジで。冗談じゃなく。
一部Linuxインストーラーを走らせると、「5x86なんぞには対応してません」って怒られるレベルなのです。
※注釈1

プロセスルール

130nmプロセスでガツガツ製造されている。
これはトランジスタ一つの大きさがCore2DuoやPhenomIIの9倍、Core i7の16倍のであることを意味する。

対応メモリがいかつい

メモリは未だにDDR-SDRAMのみの対応。
そんなメモリ、手に入らないッス
メモリ増設しようにも大容量のDDR1とか手に入らないッス

意外と高性能

500MHzとか600MHzの癖にWindowsXPブラウジングとかなら十分な速度で走る。
もともと第五世代は高IPC設計な設計だからだろうか、クロック周波数の割には速い。そこそこ普通に使える。
ま、そこそこね。
※注釈2

内部倍率(とか)が弄れる

使ってみるとわかるが、CPUのMSRレジスタと呼ばれる特殊レジスタがマシンから弄れるので内部倍率とかが弄れる。
手元のGeodeLX800は標準15倍動作で、11倍から17倍に可変できる。
※注釈3

2010年現在現役

そんな5x86で500MHzくらいでDDR1にしか対応してなくて、取り柄と言えば低消費電力、低発熱くらいですが、2010年も生産され続けます。
もちろん、組み込み用途ですが。AthlonNeoも出たことだし、PCの世界からは完全に姿を消すでしょう。
あ、でもでもGeode搭載工人舎SA1Fは未だに販売されているのですよ


で、この記事で何が言いたかったか。
僕は、AMD GeodeLX processorを、心から、愛しています。


※1
一応データシートには「PentiumProと命令互換がある」と書かれているので、第六世代とも捉えられるのだが、CPUの変数に第五世代と書き込まれている。よく分からない。
(少なくとも俺のGeodeLX800のCPU変数は5x86)

※2
GeodeLXは名前の番号がクロック周波数じゃなく「C3のこのクロック周波数相当の性能が出ます」という意味らしい。
なので、GeodeLX800は500MHz,LX900は600MHzで動作する。
AMDは本当にこのマーケティングが好きだな…

※3
データシートに「弄れます」と書いてあるので裏技とかではなく弄れるらしい。
上に同じによるとダウンクロックは4倍速166MHzまで定義されているが、俺のGeodeはそんな倍率書き込んだ瞬間落ちる。XPの問題?